「1本1本大事に攻めていこう!」 「「「はい!!!」」」 「………」 「……棗?」 美凪が座ったままのあたしの顔を心配そうに覗き込む。 「…っあ。ごめんごめん」 「大丈夫? 棗ちゃん」 蒼乃までも。 「うん。さ、頑張ろう!」 あたしが笑って立ち上がると、皆安心したように頷いた。 ───ねぇ、千鶴。 なんで…………?