───どすっ バランス崩して見事転倒。 「棗ちゃんっ」 蒼乃が心配そうにあたしの顔と打った膝を交互に見る。 「…っごめん、私が跳ばないで打ってみたらとか言ったから…」 「大丈夫だって。なんともない」 あたしはサッと立った。 届かないと思ったから、入るようにって気持ち前にいきすぎたな、完璧。 今のフォームは綺麗じゃないし、線踏んでるしアウト。 これは、練習しなきゃだ。