───しかし、 あたしはゴールと向かい合ったまま硬直した。 え、跳ばないで打つとかキツくない? このビミョーな距離を? ……いやでも、打つだけ打つか。 あたしは頭の中のそんな考えを追い出し、ゴールを真っ直ぐ見据えた。 膝を曲げ、力を腕に伝えて、手首のスナップをきかせて、少し、いやかなり踵を浮かせて跳ばないようにシュートを放った。 ───ガンッ 案の定、外した。 でも外し方ひどい。 ボールはリングの手前に当たって跳ね返り、踵を浮かせすぎたあたしの体は前方に大きく傾いた。