「美凪!」 皆、自然と集合。 美凪の表情は、どこか難しそう。 なにかあったんだろうか…? 「…美凪ちゃん? どうしたの?」 やっぱり、気づいてた……! 和香が美凪に尋ねる。 美凪は意を決したように、口を開いた。 「……実は、T中に練習試合を申し込まれたの」 ………。 T中………ですと? 「昨日用があって、ちょっと隣町まで行ったら、T中の副キャプテンに声掛けられて…」 T中って……… なーんだっけ? あたし、誰か知り合いがいた気が……… する、ような、 しない、ような…………。