翌日、日曜。 家の電話が鳴った。 「棗ーッ、未希ちゃんから電話ーーッ!」 昨日は仕事でいなかった母さんが、下から声を張り上げる。 未希? なんかあったのかな? あたしは急いで下に降り、母さんから受話器を受け取る。 「もしもしっ?」 『あ、棗。ごめん』 「大丈夫! ね、なんかあったの?」 『シュート練習、しない?』 ………シュート練習……?