う、そ………
あたしは、自分の左手をまじまじと見る。
「ナイスカット棗!」
未希がボールを拾い上げて苦笑する。
「ほんとはカットされないように頑張ったつもりだったんだけど……棗は上手い」
「っ、未希…」
上手いんじゃないよ。
未希があたしに、魔法の言葉をくれたから。
その通りにやったらこんなにもすんなり、自分でもびっくりするくらいにできた。
「じゃ、次は左に行かせてみて」
未希は軽くドリブルをつきながら位置につく 。
「うん、オッケー」
あたしは小走りで未希のもとへ行った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…