そして、放課後になり帰りの準備を終えて帰ろうと廊下を歩いていると....

バタバタバタ

「風華!!」

後ろからすごい勢いで話しかけてきたのは

中学で仲良くなってた部活仲間でもある

茉里華(まりか)だ

「ん??どうしたそんな勢いで」

茉里華は息を切らしながらしゃべっている

「正門のところに他校の男の子がいて風華に用があるっていってんの」

私は、昨日の風舞とのメールを思い出した

そして、私は走った
「茉里華ありがとーー」

絶対風舞の事だ....

タッタッタッ

いそいでくつに履き替えて正門の所に行くと

風舞がいた

やっぱり...ってほんとに来てくれたんだ

そう思うとなんだかうれしかった

「風舞!!!」

私は風舞に向かって叫んだ

下を向いていた風舞が前を向きパァーーット
表情が変わって満面の笑みだった


ふふっやっぱり性格は変わってないのかなぁ(笑)

「よお!風華来るのおせぇよぉ」

私はまさか来てくれるとは思ってなかったから

忘れていた


「来るとは思わなかったし.....」

「俺は言ったことはちゃんとするやつだから(笑)じゃ、帰るか」

そんなこと言ってるけど私からしたら来てくれるだけでそれだけでうれしい

「うん!」

私は、帰りながらふと思い出した

確か私が走っていってるとき

女子達の声が聞こえてきていた

「ねぇ、風舞? 」

おそるおそる聞いてみた


「なに?」

「私が来る前話しかけられた??」

「誰に??」


もう、なんでわかんないかなぁ

「じょ、女子とか」

「ああ、話しかけられた」


げっ!やっぱり

「モテモテじゃん!」

私は、ふざけて言うと

「俺、複数の人に好きになってもらわなくていい
俺は、俺が好きになった子に俺の事好きになってもらったらそれだけで十分だし.....」

やっぱ風舞も好きな子はいるよね

「い、いいねその子風舞にそんな風に思われてて」

やっぱ、風舞の事あきらめなきゃいけないよね.....

「でも、そいつ俺の事ただの友達としか思ってねぇと思うそいつ俺の顔ちゃんとみてくれねぇし.....」

風舞の恋バナなんて聞きたくないよ.....

私がしたをうつむくと風舞が口を開いた


「ほら、風華下向いてんじゃん.....」

えっ......??

私が、顔をあげて風舞の顔をみて目があった瞬間

風舞がニコッと笑っていった

「やっと目があった」

ドキッ!!

「ちょ、な、なにいってんのさ」

「なぁ、俺の事みてよ...」

今、俺の事みてほしいっていったんだよね

「そ、そんなの私知らないし....その子じゃないから」

私、なにテンパってんだろバカみたい

「なぁ、俺もう一回詳しく言うよ??」

「俺は、風華の事みてた...そして風華にも俺だけをみてほしい」

「....!」

自分の体が暑くなるのがわかった


「俺、小学校の頃から好きだった中学に上がってからも愁に色々聞いたりしてた....」

「......」

ポロポロと私の目から涙が溢れてくる....

「うっ....っ......」

その時、風舞に腕を引かれ風舞の腕の中に入っていた....

「風華になかにかがあったらすぐかけつけるし
風華の事泣かせたりしない」

「ばか....泣かせてんじゃん.....」

「ごめん」

私を抱き締める風舞の力が強まった