私は、四月から高校生になった。
そして、私立高校に通っている。
ここまで辿り着くまで色々あった。
怒濤の公立受験に立ち向かい、
くしくも敗れてしまった。
その時、涙は出なかった。
本当は、出なかったと言うより、
出せなかったと言うほうが
正しいのかもしれない。
泣かなかったことが余計、
私を苦しめた………
泣けば、楽になるのは分かってたけれど
私は感情を表に出すことが出来ない。
見栄やプライドが邪魔をするのだ。
つまらない、見栄やプライドなんて
いっそのこと捨ててしまえばいい
頭では分かっている。
どんなに苦しくても
私は、生きている以上、前に
進まなくてはならない。
そして、私は私立高校に行くことを
決意した。