暗かった。怖かった。
私には、自分の叫び声しか聞こえなかった。響の声も。
『お前の泣いた顔見てるとキモいんだよ!』
リ『じぁあ、今の右足は?』
ナ『うん、義足だよ。』
ギタギタだった、足も声も見た目も

心も・・・

それを相談した相手が栗子だったわけ。
栗子が火だったなんて。つらい、また一人だ。
ギュッ
えっ?また兄達か。
いや、違う。心地いい。
太『一人じゃねぇよ。』
太一だった。
太『泣いていいぞ。』
ナ『泣いたらだめだよ。』
5人『なんで?』
優しかった。泣きそうだった。
だってみんなが無理して笑ってたもん。
ナ『だって、離れていっちゃうもん』
ニコッ
むっ茶震えて笑った。
えっなんで兄達がリトが泣いてるの?
リ『泣いていいよ。俺たちも泣いてるんだから。』
頬には、一つのしずくが光っていた。
ナ『うっうわぁぁぁぁぁぁぁ』
私は崩れ落ちた。