門に着くと、人がごった返していた。
門番が門を固く閉ざし、守っている。
「通せ」
アルが声を上げると、人垣が崩れ、道が出来た。
門番までもが気圧された様に立ちすくんでいる。
「通せ」
少し声を荒らげると、ギギィ、と軋んだ音をたてながら門が開き始めた。
―――――聞こえる。それは戦士たちのざわめき。
ぶつかり合う剣、擦れ合う鎧の音。
鬨の声。
それらが交じり合って、音を作る。
(戦場の音だ)
アルは思いつつ、ゆっくりと歩き出す。
吹き荒れる風に、アルの黒髪がかき乱される。
砂塵に姿が霞んだ、その一瞬。
アルは、戦場を駆け抜ける、一陣の風となった。
* * *
門番が門を固く閉ざし、守っている。
「通せ」
アルが声を上げると、人垣が崩れ、道が出来た。
門番までもが気圧された様に立ちすくんでいる。
「通せ」
少し声を荒らげると、ギギィ、と軋んだ音をたてながら門が開き始めた。
―――――聞こえる。それは戦士たちのざわめき。
ぶつかり合う剣、擦れ合う鎧の音。
鬨の声。
それらが交じり合って、音を作る。
(戦場の音だ)
アルは思いつつ、ゆっくりと歩き出す。
吹き荒れる風に、アルの黒髪がかき乱される。
砂塵に姿が霞んだ、その一瞬。
アルは、戦場を駆け抜ける、一陣の風となった。
* * *
