死神と騎士

アルがそのまま薬を手に取った、それをロイが見とがめる。

「おい、待て。お前、傷の手当てしたことないのか…「ない」ってそんなわけないよな…って、ないのかよ!?」


アルは少し首をかしげる。

「怪我なんて、滅多にしないからな。」

その様子に、ロイは溜め息をついた。

「貸せ、俺がやる」

「え…、いい、別にたいした怪我じゃ、」

その言葉を聞いた瞬間、ロイの碧玉のような瞳がきゅっと細くなった。

何かまずいことでも言っただろうか?と思案するが、心当たりはない。

「あのなぁっ!」

「ひゃっ!?」