死神と騎士

ここは聖都〈サンチュリオ〉と呼ばれる、この国最大の都市だ。

大理石の教会や建物がほとんどで、〈白亜の町〉なんていう別名もあったりする。

「ちっ…。ここもダメか…」

隣を歩くロイが盛大な舌打ちをした。

さっきからエレファリアの姫についていろいろ聞きまわっているのだが、それらしい情報は無い。

(そりゃそうだろう。お前の尋ね人はお前の真横にいる、俺なのだから)

とアルは胸中で突っ込んだ。

「ったく…。おいアル、何か協力しろよ」

「協力?何を?どのように?」

「~~~~~っ!もういい!お前には一生頼まない!」

「どうぞ」

しれっと言い返すアルに返す言葉もなく、ロイは押し黙る。

と、ロイが唐突に切り出した。

「しかし、エレファリアの姫も何してんだろうな」

その言葉に、アルはびくり、と震えた。

「面倒な事してくれやがって。まったく、どんな奴なんだ?」

イライラと呟くロイをアルは慌てて諌めた。

「まぁ、何でもいいと思うよ?…それより―――」