はじめてを、君と。【完】



「お前さっき俺とならいいっていったじゃん。嫌なわけ。」


洸がイライラしてきたのがわかる。



でもさ、

「洸は私としたくないんでしょ?」


重要なのは、それ。


「…は?」

え、何。

は?

とかゆわれた。



「10ヶ月も我慢したのに?
まだゆーみは俺におあずけかよ。」

はぁ〜、と溜息をついて洸は突然座り込んだ。


おあずけ?

何のことだ??

「…お前さ、彼女いる男がさあ、毎日1人でする虚しさ想像したことある?
まじで死にたくなるよ。でもお前はさ、はじめては誕生日とかそういう特別な日に、豪華なホテルとかでしたいだろ?」


…洸がそんなこと考えてくれてたなんて。

嬉しい。



私に興味ないとかじゃなかったんだ。

私がはじめてだから、気を遣って我慢してくれてたんだね。


でも、私はね?

「…洸。特別な日じゃなくても、洸としたら、その日が特別な日になるよ。
豪華なホテルなんかより、洸が暮らしてるこの空間のほうが、好きだよ。」


相手が洸であるってことの方が、大切なんだよ。



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