はじめてを、君と。【完】


「お前、シていいの。」

「…は?」

そんなマジな顔で聞かれても、私は洸が何の話をしているのかもわかっていない。


「記念日でもない日にシてもいいの。」

質問する時にクエスチョンのイントネーションのない洸の独特の喋り方。

かわいいなって、いつも思う。

「するって何を?」

でも喋り方とかそんなんじゃなく、今は洸の話の主旨を理解しなければならない。



「セックス。」

「…はい?」

今まで聞いたこともないような卑猥な言葉を、当たり前のように発せられた。

「だから、セックス。」

「せっ、って、え?」

突然の言葉にぶっちゃけ声にならない。

頭が正常に働かない。


だって、洸は私としたくないんでしょ?



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