はじめてを、君と。【完】


「何。お前、俺とシたいの。」

洸がしゃべるたびに息が当たってくすぐったい。

「浮気するような人とはしたくないもんっ」

私は主張するけれど、彼はそれを聞いていない。


「こんな何でもない日で良かったのか?
お前の誕生日とかじゃなくて良いのか?」

…とりあえず、洸が何言ってるのかわからない。
それに私は怒っているのだ。

でも、
「別に、相手が洸なら、いつでもいーし、どこでも良かったもん。」

本心を口にしてしまう私は、本当に洸に弱い。

突然、洸が顔を背けて大きく溜息を吐いた。

「…今の言葉、忘れんなよ。」

そういって私の上からどくと、
洸は誰かに電話をかけ始めた。




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