でも、でも、 「ま、てよ!」 中学のころバスケ部だった洸の足はとんでもなく早くて、私はものの10秒で彼の腕の中へ収まってしまった。 「やあー!離してえっ…」 腕の中でバタバタと暴れても、彼は男なわけで。外れることもなくて。 「ゆーみ!何だよ! どーしたんだよ!」 いつも冷静な彼も、落ち着きを失っていた。 「他の女の人触った手で、私のこと触んないでよおっ…。」 私はそのまま洸に身体を預けて、 崩れおちた。 .