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「あっはっはっはっはっは!!」
案の定というか何というか。
姉貴は俺の話に手を叩いて笑っている。
「はあ〜、年上のおねーさん片っ端から喰ってたあんたが10ヶ月も禁欲生活してるの!その夕美ちゃんにベタ惚れね〜」
目に涙を浮かべたまま、姉貴は失礼な事を言ってくる。
禁欲とか、したくてしてないし。
「可愛すぎてできない、とかあんたの口から聞くとは思わなかったわー!
あっはっはっは!」
何この姉貴、超うざい。
言わなきゃよかったよ。
「ねーちゃんって、初めていつなの。」
「何それ!姉貴にそんな事きくの⁈」
まあぶっちゃけ姉貴の性事情なんて1ミリも興味ないけど、参考までに聞きたいというのが本心だ。
「あたしはね〜、高1の冬休み?
何となく寄った彼の家だわ!普通に!」
何となく?普通に?
「え、何かの記念日とかじゃなく?」
俺の目からウロコだ。
「記念日?何あんたロマンチストね。
普通に普通の木曜日よ。あれ?金曜だったかもしれないけど!」
何?え?日にちも覚えてないの?
女の初めてって記念に残るものじゃないの?
「あたしは気にしないけど〜その夕美ちゃんって子はちょっと気にするかもね!
でもまあやっぱ肝心なのは相手じゃない?」
相手…。俺?俺でいいのか?
「ちなみにねーちゃん相手、誰。」
「ん?拓也。」
へえ…拓也…。へえ、
「っ、て、は⁈」
拓也?拓也さん?旦那じゃん!
「あたし拓也としかしたことないし」
まじで。まじかよ。
相手超重要じゃん。
え、ほんとに俺でいいの?
「手、出す勇気、出た?」
でるわけない。むしろ頭が真っ白だ。
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