A sweetheart with the difference of age

 ああ。
 僕は思った。

 彼女が僕をみた。僕も思わず彼女をみた。目があった。思わず微笑んだ。彼女も微笑んだ。
 前を見る。
 雨しか見えない。

 そういう事、なのかもしれない。
 僕は思った。

「どんどん行くよ~!次は…!」
 アナウンスが叫んだ。

 雨の先を見つめた。
 皆のテンションが伝わった、気がした。
 大きく、久しぶりにおもいっきり、雨雲に向かって叫んだ。
 そして、彼女の手を、強く握り返した。

                             終わり