土「んで、昨日の奴らは何者だ。
お前の名前を知っていたらしいな」
「………。」
沖「黙ってちゃわかんないよ、
陽凪ちゃん。」
おそらくあの長州浪人たちは、
吉田が仕向けたものだろう。
でも、そんな事を語ったら、
ここにいられなくなるかもしれない。
まだ信じ切ったわけではないが、
少なくとも此処を出たくはない。
土「…ったく、黙ってちゃわかんねぇぞ
あいつらに心当たりはあるのか?」
「…わかりません。」
土「…そうか、腕大丈夫か?」
「っ…大丈夫です。」
土「よし、もどっていいぞ。
また狙われるかもしれねぇから
屯所の外に出る時は気をつけろよ」
「はい。」
