乙女桜〜誠の武士〜



沖「陽凪ちゃん♪
今日も元気に働くね、君は。」

「……居候の身ですから。」

沖「ははっ、相変わらず冷たいなぁ。」

「… すいません。」

沖「謝らなくていいよ。
…あれ、その傷どうしたの?
…それに、血の臭いも。」

「…き、昨日の斬り合いが。」

やっぱり沖田さんは勘が鋭い。
特に血の臭いには敏感だ。

沖「…ふーん。
ねぇ、なんで怪我してないのに
包帯なんてしてるの?」

びくっ!
…え……どうして、わかるの…


「…なにいってるんですか……
怪我してるから包帯してるんですよ。」


沖「……ふーん。
あ、朝餉のあと部屋にこいって
土方さんが言ってたよ。」

そう言い残すと、
沖田さんは勝手場を出て行った。