土方の部屋を出た斎藤は、
陽凪の部屋に向かっていた。

ー あいつ大丈夫なのか…

女子の部屋に無断で入るのには
躊躇したが、寝ているか確認する為
斎藤は少しだけ襖を開けた。

中を除くとスヤスヤと眠る
陽凪の姿があった。

…安心して寝入っているようだな。
それにしても、どうしてあんな態度を…
あいつの過去について、
俺たちは少ししか知らない。
俺たちの1番の謎は、
奴が長州の者に虐待されていた訳だ。
まぁ、それも明日聞くとするか。


斎藤は襖をそっとしめ、
自室へと戻った。