「土方さーん!連れて来ましたよー!」

私はそいつに連れられ、部屋に入った。
中に入ると、8人の男が座っている。
………いや、正確には9人。
天井から1人の気配がする。


逃げられるかな?
でも逃げないと…
きっと力のことがばれて、
利用されるだけだよね…。


陽凪がそんなことを考えていると、
長い黒髪を高い位置に結い上げた
綺麗な顔立ちをした男が、
陽凪を睨みながら話しかけてきた。