朝あたしはまた冬俚の 家に行こうと玄関で靴を 履いていた。 「神﨑んちいくの?」 「うん・・・・・」 「これ、ついでに持って行って?」 封筒? 「わかった。行って来ます」 「いってらっしゃい」 その時いつもと母の口調が 違った。 優しくてでもどこか寂しげな 感じだった。