真冬日のような寒さの中、


冷え切った制服を纏って


今日も1人で学校へ向かう。


人ひとり歩いていないような小道を


手をこすり合わせ


摩擦で温もりを感じながら歩いて行く。



学校に近付く度に



ガヤガヤと声が聞こえてくる。


うるさいとは感じなかった。


反対に、私の足取りを軽やかにさせた。



校舎に着いて上履きにはき代えていると

肩をトントンっとされた。



「 サエおはよう 」


舞がニコッと笑って立っていた。



「 おぉ、おはよう 」


「 ねね、サエ。今日放課後にウチ来ない?」



今日は用事もないし


行く事にした。