自分のため・・・。ジュディは、それだけ苦しんでいたの。
私は自分ばかり不幸ぶって、本当に不幸な人を裏切り者扱いにした。
家族でもないと言い捨てた私の手当てをするような、優しい人。
何も、変わっていない。私の。弟・・・。
「どうしよう。私・・・。私、どうして・・・。」
「シルビアが出来ることは、ティアラを探すことでしょ?」
「どうして、DDが?」
そのことを知っているの?
心を読んだの?
それとも・・・。
「卵の中で聞いていたんだ。父さんを思ってくれたシルビアの子どもになれてよかった。」
DDはずっと、私のことを知っていたんだ。


![A CHEMIST‘S PANIC [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre9.png)