体に任せよう。心がしっかりするまで、涙は流れればいい。 いつかきっと止まるから。ディモンドはそう言ってくれるよね? 彼の亡骸に寄り添い、涙も拭かずに目を閉じた。 どれだけの時が過ぎただろう。 もう幾日もすっかり冷え蛆の沸き始めたディモンドの死骸に寄りかかっていた。 そんなある日、不意に見上げた夜空に浮かぶまん丸の月を見つけた。 満月・・・。あれ、この間まで新月で月がなかったのに・・・。