はあ。


トイレから出ると、
晴樹さんが待っていた。


「ごめんね。」


「実亜ちゃん!」


「………ふッッ…ん」


晴樹さんにキスされた。


いつもいきなりだ。


優しいキスなのに…


何でかな。

こんな時に涙が流れた。



だって…
思い知らされたから。



オーナーがこんなにも
好きだってこと。



けど、もう叶わないこと。



唇を離した晴樹さんは、
少し困った顔をしてた。