「っ、これが・・・巫女姫の力・・・」 上空高く舞い上がった颯斗は、目の前に広がる光景を見て 驚いていた。 あの時、瑞姫ちゃんに逃げろと言われなければ 俺も一緒に巻き込まれていた。 この力は、一体・・・あ、瑞姫ちゃんは? 上空からあたりを見渡し、彼女がいた場所を探す。 すると、木の幹に蹲るように倒れている彼女の姿を見つけ ふわりとその場に降りる。 「瑞姫ちゃん、しっかりして。瑞姫ちゃん?!」