月明かりの中、近づいていくる男の人。 声の感じからして、この学園の生徒。 でも、普通の人間じゃない。 何故なら、彼の眼は赤く光っていたから。 ヴァンパイア――――――― こんな時に会うなんて・・・ ドクンッ! 心臓が大きく跳ねた。 ヤバい、この感じ・・・これは・・・ ドクンッ!! また、大きく跳ねる。 くっ・・・早くここから離れなきゃ。 そう思うのに、足が思うように動いてくれない。