気が付けばいつの間にか、寮の前についていた。 「冬夜さん、今日は何で・・」 「冬夜。いい加減、“ さん ”付すんの止めろ。」 「あ・・・」 「金城の事は、ヒロって呼んでるくせに・・・なんで、俺は・・・」 なんて、小さな声で呟く。 何故かそれが、妙に嬉しくて彼の顔を覗き込んだ。 すると見られたくないのか、顔を背ける冬夜さん。 あ、耳が赤い。照れてる、のかな? 「と、冬夜。今日は、ありがとう。」 「・・・あぁ。」 勇気を出して、呼び捨てすると 彼は振り向き満足げに、口角を上げて微笑んだ。