ふふふ・・・あははは・・・ なんだか、可笑しい。 私の周りが、こんなに騒がしいのは初めて。 「姫が、笑った・・・」 「うわっ、貴重・・・」 皆がなぜか、声を出して笑う私を凝視して動きを止めた。 けれど私は笑いを止めることが出来なくて・・・ 「お前ら、何してる?」 そこへ、不機嫌な顔をした冬夜さんが現れた。 私は目尻に浮かんだ涙を拭いながら、彼の方を見上げる。 「と、冬夜さん」 「・・・お前、その笑った顔の方がいいな。」 と優しく目を細め、私の頭に大きな手を乗せた。