こんな男に、私の血を飲まれてしまうのかと――――――― 血?飲む? 私、今何を・・・ 「誰の許可を得て、ソイツ喰ってんの?」 男が大きく息を吸い込み、口を開いた時 その後ろから低く怒りのこもった声が聞こえた。 その声に、ハッと我に返り 声がした方に視線を送ると、そこに居たのは冬夜さんだった。 「どう、して・・・?」 「そいつは、俺のなんだけど。」 私の問いに答えることなく、男に投げつける言葉。