†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



その日から、私は月に一度

満月の日に洞窟を訪れ、千景に力を注ぐことになった。

満月の日に決めたのは、零士の提案。

その日がヴァンパイアの力を最大限に引き出せるから、だそう。



確かに、満月の日はヴァンパイアの凶暴さも増す。

どうしようもなく、血が欲しくなってしまう。

冬夜は、満月になる前に私の血を求めてくる。

彼が言うには、夢中になりすぎて吸い過ぎるかもしれないかららしい。



だから、満月に私が居なくても大丈夫なはず。

実家に行くと言えば、冬夜も許してくれるだろう。



力の制御については、満月ではなく

別の日から、徐々に慣らしていくようで

紫貴に意識を飛ばした状態でも、教えられるという事で

学園内で教えて貰えることになった。




「ただし、冬夜達にはバレないようにしろ。」

「分かった。」




なんだか、それが一番難しいような気がする。

とにかく気を付けよう。