†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



何か知っているのか?と言わんばかりに

眉に皺を寄せながら、覗き込んでくる冬夜。




「驚いてる、よ・・・ただ、なんとなく、そんな気がしてた。」

「気がしてた?」

「うん。だって、皆といると凄く居心地がいいし。それに、自分自身周りとは何かが違うんじゃないかって思ってたから。」

「そっか。」




冬夜は、額にキスを一つ落とすと、そのまま優しく私を抱きしめた。

心地いい時間が流れる。

このまま、ずっとこの時間が続けばいいのに・・・

だけど、まだ知らなきゃいけない事がある。




「冬夜。千景は?零士って人は?」

「さぁ。千景の姿はどこにも無かったけどな・・・後で聞きに行くか?」

「うん。」




もし、千景がその零士って人の為に動いていたなら

生きている可能性もあるし、生きているなら

今後も気を付けなくてはいけないかもしれない。