†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



ますます、可愛い。

だって、ほら耳まで真っ赤。



だって、可愛いんだから仕方がないじゃない。

可愛くて、強くて、優しい、私の王子様。




「可愛いなんて、言わせない。体に刻み込んでやる。」

「え、ゃん・・・ちょっと、待って」

「待てない。」

「や、でも・・・ぁ・・は、話。そう、白夜さんの話聞かせてよ。」




私の体に、キスを落として事をなそうとする冬夜に

慌ててそう言うと、ムスッと不機嫌な表情を浮かべ深いため息を吐いた。

「分かった。」と短く言うと静かに白夜さんが

話していた内容を話し始める。



最初は、信じられなかった。

でも過去の記憶と今までの出来事と、いろいろな事が一致していく。

私の力も、両親の態度も、そして執拗に私の力を欲した千景の行動も。




「そう・・・私は、ヴァンパイアだったの。」

「驚かないのか?」