†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



暫くの間、キスの嵐が襲ってきて

途中何度か意識が飛びそうになってしまった。



冬夜は、案外嫉妬深くて独占欲が強い。

そう言えば、以前そんな事を言っていたような気がするけれど。

そんなに心配しなくても良いのに。

私の心は、冬夜だけに囚われている。

今も、昔も。




「何がおかしい?」

「別に・・・ただ。」

「ただ?」




思わずクスッと笑ってしまったのに気付いた冬夜は

怪訝な顔をして、私を見つめ返してくる。

だから、少しだけいつものお返しをしてみたくて

イジワルを・・・というか本当の事を言ってみた。




「凄く、可愛いと思っただけ。」

「っ、・・・」




意表をつかれたみたいに、一瞬固まって

顔を赤くしてそっぽを向く冬夜。