「瑞姫。言わなきゃ、分からない。」 嘘つき。 そうやって、言わせようとするんだから。 イジワルな人。 あぁ、でも喉がヒリヒリと痛む。 もう限界かも。 喉が渇いて、仕方がない。 「・・・血を、ちょうだい。」 「くすっ・・・あぁ。気が済むまで、飲めばいい。」 くるんと、また視界が変わって 今度は冬夜が下になって、私を見上げてくる。 「イジワル」 「けど、好きなんだろ?」 「ん。好き。」