一時間後、皆に声を掛け集まることになった。
もちろん冬夜も。
だが、冬夜は断固として瑞姫ちゃんの傍を離れるのを嫌がり
その結果、リビングではなく瑞姫ちゃんの眠る部屋になった。
冬夜はベットの上で、瑞姫ちゃんの身体をを両足の間に挟み
後ろから抱きしめる様にして参加する。
他の者たちは、ベッドの周囲に椅子やソファを用意して腰掛けている。
王である白夜さんですらも。
「お前は、どれだけ瑞姫を溺愛してるんだ。」
「うるさい。あんたに言われたくない。それに、瑞姫にも関係する話なんだろ?眠っていても聞こえてはいる筈だから。」
「そうか。それもそうだな。」
フッと薄く笑って、ドカリと目の前の大きな一人掛けのソファに腰を下ろす白夜。
そんな彼を不機嫌そうな顔で睨み付ける冬夜。
確か、和解したと聞いていたけれど
素直になるような冬夜じゃないし、照れくさいんだろうか。
瑞姫ちゃんなら、こんな二人の様子を見て
冬夜の隣で、クスクス笑っていたりすんだろうな。
なんて少し想像して、頬が緩む。

