何のことか分からない。



この人は、誰?何を言ってるのか分からない。



けれど、何故だかこの手を取らなければいけない気がして

戸惑いながら、その手に小さな白い手を乗せた。





今思えば、この日から

私の運命の歯車は、カタカタと音を立てて動き始めた。





あの人に、逢う為に ―――――――――――