☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨
☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨



「っ!!・・・」




バッと音がするくらいの勢いで目が覚めた。

嫌な汗が身体中を包んでいるのが分かる。



・・・夢・・・

良かった。でも、嫌な夢―――――――――

冬夜が、冬夜でなくなってしまう。

あんな姿・・・まるで、理性を失くした低級のヴァンパイア。

しかも、姿形まで変わって・・・



ぶるっと身震いする。

早く冬夜に会いたい。

あんな姿、冬夜がなる筈ないって思うのに

何故か心がざわつく。



額に浮かぶ、大粒の汗を拭い上半身を起こす。

そう言えば、私なんで生きてるの?

あの時、千景に首を絞められて・・・落とされたはず

それから、命を奪う力を発動して・・・



だんだん甦る、記憶。

でも、分からない。どうして、ココに居るのか。

そして、ココがどこなのか。



深いアメジストの瞳を見た気がしたけど

気のせい、だったのかな?