命を奪う、負の力を発動した為 意識が朦朧として、視点が定まらない。 けれど、私を抱える人の姿を どうしても確かめたくて必死に目を凝らし 彼の姿を映し出す。 それでも、やっとの思いで確認できたのは 深いアメジストの瞳。 「とうや・・・」 良かった。無事だったんだ。 彼が生きていた。そして、また会えた。 そう思った私は、安心した気持ちに包まれると同時に 意識を失った。 自分を抱える人が、冬夜だと信じて――――――――――