そして、別の場所でも

城の異変に気付いた者たちがいた―――――――――――




「颯斗先輩、あっちって。」

「城の方角だな。急ぐぞ。」

「了解。」

「姫ちゃん、私達が行くまで無事で居てね。」




一人、また一人と次々に目の前に現れる敵をなぎ倒し

突き進んでいく4人。

その顔や体には、いくつもの傷がすでに付けられていたが

誰一人として弱音を吐くものはいない。




☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨
☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨





「――――、、、――――、、、、、―――。」




声と共に、私の体は温かくて大きな何かに包まれた。

それと同時に、落下速度は緩くなる。



この声・・・どこかで・・・誰?




「千景、この騒ぎは何だ?この娘が必要なのは、お前の方であろうが。」