―――――――こんなところで、私は死んでしまうの? 冬夜に逢えないまま・・・何も、出来ないまま・・・ そんなの、嫌だ。 折角、ココまで来たのに・・・ 強く、そう思った瞬間 ドクンッ!!と心臓が跳ねる。 そうだ。諦めるには、まだ早い。 この力を使って、少しでも千景にダメージを与えることが出来れば・・・ ギュッと目を瞑り、身体の奥に眠る力を呼び覚ます様に集中する。 地面に激突するまで、あとどれくらいあるだろうか。 お願い・・・目覚めて。