「なんで・・・なんで、だよっ。」 ギリッと奥歯を噛みしめ、地面を叩き付ける蒼生。 颯斗は、瑞姫と千景が消えた空を見上げたまま。 紅寧は立ち尽くしたまま俯き、ヒロは隣にあった樹に 苛立ちをぶつける様に、左腕を叩き付けた。 誰一人として、言葉を発しない。 静寂が4人を包んでいた――――――――――――――