「っ、ココは?」 「魔界の端。」 短く答えたヒロ。 いつもと変わらない口調。 だけど、その顔はいつもよりも緊張に包まれている。 そうか。 あの魔法陣が、人間界と魔界との入口。 なら、この世界のどこかに冬夜がいる。 暫く歩くと、森を抜けたようで 開けた場所へと出た。 「・・・おかしい。」 「どうかしたんですか?」 ふと、進めていた足をとめ小声で呟く颯斗さん。 それに同調するように、紅寧さんや蒼生君も辺りを気にするように 目を凝らす。 「変だわ。」 「静かすぎる。」