☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨*☨
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「・・・それって、何だか私が誘ったみたいじゃない。」
頬をぷ~っと膨らまして、抗議の目を向ける瑞姫。
俺はそれが可愛くて、思わず彼女の膨らんだ頬を突っついた。
「そうか?俺は運命的だったと思うけど。」
「・・・。」
「人見知りの瑞姫が俺の何かに惹かれて傍に来て、俺はお前の何かに惹かれてキスをした。あれは、伊蕗さんが言った通り一目惚れって奴なんだと思う。」
そう言ったものの、瑞姫の顔はまだ納得していないって顔で。
どうやったら機嫌を直してくれるんだか、俺の姫は。
「伊蕗・・・お父さんは、どうして認めてくれたんだろう。」
「ん?」
「ねぇ。なんでお父さんは、あっさり冬夜を“ 婿殿 ”って認めたの?」
なんだよ、それ。
まるで認めて欲しくなかったみたいに聞こえるのは、気のせいか?

