「冬夜、そろそろ帰るぞ。」




伊蕗さんと話を終え、2人一緒に縁側に歩いてきた白夜。

そして、眠った瑞姫を胸に抱いたままの俺の姿に

驚く男2人。




「これは、珍しいこともあったもんだ。」

「でしょでしょ。瑞姫ったら、自分から冬夜君に近づいて行ったのよ。」




嬉しそうに伊蕗さんに報告する彩姫さん。

伊蕗さんは「へぇ~」と感心したように声を漏らし笑顔を浮かべた。




「おや?冬夜、瑞姫ちゃんにキスしたのか?」

「なんだって?き、き、き、きす?!」

「いや、あの。伊蕗さん、これには訳が・・・・」




アイツの言葉に、一瞬にして伊蕗さんの顔色が変わり

それに気づいた俺は、慌てながら誤解を解こうと身体を起こした。




「ふ、ふぎゃぁ~~っ!!」

「え・・・わっ、ごめん。悪かったって・・・よしよし・・・」