恐らくは、ヴァンパイア界を手に入れようとする千景の差し金。

アイツはそれに気付かず、千景の言いなりになった。



いつもの、普段のアイツなら

絶対に警戒し、聞く耳を持たいないのに・・・。



咲耶が、何も言わないことをいいことに

千景の行動や言動は、更にエスカレートしていき

そして、事件は起きた。



咲耶が、人間界で大量の人間を誘拐し

夜な夜な、吸血パーティを開いている

そんなふざけた噂が広がったのだ。



もちろん、咲耶は否定した。

だけど、あれほど愛していた咲耶よりも千景の言葉を信じたアイツは

咲耶を地下牢に閉じ込めた。



そして、ある夜。

夜食を運んだ千景に怪我を負わせたとして

処刑が決まった。



絶対、そんなことはしないと分かっているはずなのに

アイツは、それを承諾し刑を執行した。