「瑞姫。」




待ち合わせの場所に行くと、そこに待っていたのは

冬夜だけだった。

皆は来ていないのかと不思議に思って周りをキョロキョロしていると




「あいつらは、あそこ・・・」




冬夜が指さした先には、人だかりが。

しかも、何故か浴衣を着た女の子ばかりが集まっているような気がする。




「・・・あ・・・いた。」

「だろ?」

「さすが、だね。」




そう。人だかりの中心に居たのは

柔和な笑顔を浮かべた颯斗さんと、長身で仏頂面のヒロ

その後ろに子供のようにニコニコして年上の女性と話をしている蒼生くんと

男性陣を小悪魔の笑顔で手玉にとっている紅寧さん。