†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



記憶を操る・・・?

それは、どういうこと?




「俺は、あの時・・・彩姫さんと約束したんだ。どんな事をしても、瑞姫を守るって。」

「だから、だから・・・私の記憶を消したの?」

「あぁ。」




冬夜の声が冷たく響く。

でも、どうしても彼を信じたくて――――――――

だって、私は彼らに・・・冬夜達にあの学園で出逢って救われたのだから。




「話して?理由があるんでしょ。」

「瑞姫・・・」




冬夜のひんやりした綺麗な手に、そっと私の手を重ね

瞼を閉じた彼の顔を覗き込む。

すると、ゆっくりと瞼が上がりアメジストの瞳が私を捉えた。




「あの時・・・伊蕗さんと月ノ瀬さんが俺達から離れ、話をしていた時。俺は彩姫さんから、瑞姫の隠し場所を聞いていたんだ。」